お知らせ

金沢21美「内臓感覚」遠クテ近イ生ノ声 展のご案内

2013年 5月 10日

内臓は太古からの生命の記憶・リズムが封入された器官と解剖学者の三木成夫(1925-87)は説き、我々の行動や感覚、こころの働きに及ぶ鋭い考察によって各方面に大きな影響を与えました。本展はこの視点に学びつつ、人間の諸感覚の中でもより原始的・根源的な「内臓感覚」を手がかりに、その内なる感覚に響き、語りかけ、新たな知覚の目覚めにつながる現代の表現を巡っていく試みです。
本展で取り上げる国内外13組の作家−ルイーズ・ブルジョワ、長新太、ナタリー・ユールベリ&ハンス・ベリ、加藤泉、草間彌生、アナ・メンディエータ、中川幸夫、サスキア・オルドウォーバース、オル太、ピピロッティ・リ スト、志賀理江子、ビル・ヴィオラ、渡辺菊眞−は、絵画や彫刻、写真、映像、絵本、建築、インスタレーション、パフォーマンスなどの作品において、原初的な身体性と絡む感覚や意識、情動、あるいは身体の内軸である内臓と密やかに共鳴する自然の生命記憶を意識的/無意識的に捉え、作品において浮かび上がらせてきました。
2011年の東日本大震災および原子力発電所事故以降、放射能への我々の漠然とした不安、不快感に代表されるように、自然環境や社会経済システムの綻びや不安が現実となる今、個々の体の内部は何を感じ、何を発しているのでしょうか。本展において、来場者と作品との出会いの瞬間に生じ、交錯するであろう、あらゆる感覚や反応を手がかりとして、今に生きる我々が、自分と自分以外の存在の「遠くて近い生の声」に耳を澄まし、感じ、考える場となることを願います。 (金沢21世紀美術館より)


ビル・ヴィオラ《パッシング》、1991年
ウィン・リー・ヴィオラの思い出に
Photo:Kira Perov
Courtesy Bill Viola Studio


志賀理江子《万華狂》、「カナリア」より、2007年


ナタリー・ユールベリ & ハンス・ベリ
《ひとり残されて》からのスチル、2008年
Courtesy of Zach Feuer Gallery, New York and Giò Marconi, Milan


草間彌生《雲》、1984年
作家蔵

「内臓感覚」展の入館チケット付プランを20組様限定でご用意いたしました。
新緑の季節、ぜひべにや無何有と現代アートをお楽しみ下さい。
ご予約はこちら

2013年5月11日(土)~2013年9月1日(日)
10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
休場日:
月曜日(ただし、8月12日は開場)