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6月8日 世界海洋デー

6月8日の世界海洋デーに際し、国連は「再活性化:海洋環境のための集団的アクション」というテーマを発表しました。これは、自然から与えられた賜物を枯渇することなく、その活力を回復し新たな生命をもたらす、海と人間との新しいバランスを形成するために、皆で、共にアクションを起こす必要があることを広く伝えるのが目的です。

2009年より、ルレ・エ・シャトーはサステナブルなシーフードに関する意識を高めるために、メンバー全体で様々な活動に取り組んでいます。今年のテーマは 「SEAWEED SYMPHONY(海藻の交響曲)」。海洋環境を再活性化する驚くべき海の植物、「海藻」に焦点を当てます。

べにや無何有と海藻

べにや無何有にとっても、このようなルレ・エ・シャトーの理念は大切なものです。たとえば、夕食に夏の期間限定で、「手摘み岩水雲と能登牛の鍋」をご用意していますが、この岩水雲はすべて、加賀橋立港の漁師たちが海に潜り自身の手で収穫したものです。加賀の橋立港では、夏の時期、潜水漁が行われ、漁師は小型の伝馬船に乗って漁場に向かい、素潜りでサザエ、鮑、岩ガキ、岩もずくなどを採ります。手摘みで採集された岩もずくは、伝馬船から港に上げられ、流水で硬い根やゴミを丁寧に取り除かれた後、セリにかけられます。

昔から地元の漁師に受け継がれ、続いて来た伝統的な漁のあり方は、海洋資源の持続可能性が声高に掲げられるようになったはるか以前からずっと持続して来たものであり、今後の私たちと海洋資源とのかかわりを見つめなおす上で、重要な道標となるでしょう。

「手摘み岩水雲と能登牛の鍋」は6月中旬から9月末まで、おたのしみいただけます。

世界のルレ・エ・シャトーのシェフと同じく、べにや無何有でも、海や山がもたらすすべてのものに感謝し、生態系に敬意を払いながら、地域の生産者と手をたずさえ、お客様に美味しいお料理を提供いたします。

なぜ海藻なのか

海藻は、栄養素が豊富なだけでなく、二酸化炭素を大量に吸収することができる重要な炭素吸収源でもあります。藻類は光合成により、植物と同様に酸素を生産します。そのため、海は私たちの酸素の50%以上を供給しています。海藻は、自然から採取したものであれ、養殖されたものであれ、気候変動との戦いにおいて味方になってくれるのです。

また、海藻類は、私たちの健康に有益な特性を持っています。ミネラル(ヨウ素、マグネシウム、カルシウムなど)、食物繊維、抗酸化物質が豊富に含まれています。バランスの取れた多様な食事の一部として、海藻はまさにスーパーフードです。

環境面でのメリットも明瞭です。藻類は、炭素隔離に有効であるほか、河口の浄化、海洋酸性化の抑制、海岸浸食との闘い、生物多様性に富んだ生態系の生息地として役立ちます。食用だけでなく、バイオ燃料や再生可能なプラスチック材料の生産にも貢献するのです。

#SeaweedSymphony to #RevitalizeTheOcean

ルレ・エ・シャトーは、「海の生物多様性を保護する」「地元の農家や漁師と強い関係を結ぶ」(ルレ・エ・シャトーのビジョンの公約4と5)を掲げ、料理とおもてなしを通じてより良い世界を目指す、持続可能な水産物の憲章(2009年にエシック・オーシャンと署名)とマニフェスト(2014年にUNESCOで発表)の両方を推進していきます。